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債権回収

買った中古のカメラが別人のものだった。どうなる??

カテゴリ: 債権回収

知人Aから中古のカメラを10万円で買いました。ところが、その後、私の知らないBから、「そのカメラは私がAに貸しただけで、自分のカメラだから、返してほしい。」と言われました。カメラがBの物であることは間違いなさそうです。私はBさんにカメラを渡さなければならないのでしょうか?

この点、あなたが、Aからカメラを購入した時点で、カメラはBさんのものである以上、あなたは、Bさんにカメラを返さなければならないのが原則です。ですから、あなたは、その後、Aに対し、損害賠償を求めるという方法をとらざるを得ません。

ただし、一定の場合には、Bさんにカメラを返さないでよい、すなわち、自分の所有物として、自由に使うことが可能となります。

どのような場合かと言うと、民法にこんな規定があります。「取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意であり、かつ過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する」(民法192条)。
 この規定は、一般に即時取得と呼ばれているもので、取引の安全を図るため、売買等の取引により動産(土地建物といった不動産以外の物)を取得した人が、売主がその物の所有者であると過失なく信じた場合は、買主はその物の所有権を取得することができるという制度です。
 今回の場合も、あなたが、そのカメラをAの物だと過失なく信じた場合には、あなたがそのカメラの所有者となりますので、カメラをBさんに渡す必要はありません。
そして、Bさんは、Aに対し損害賠償請求をしていくことになります。



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